第4話 最終的に求めるのは居心地の良さ

男友達とのお付き合い

旦那と破局し、その後ずっと慰め続けてくれた男友達と勢いまま付き合った私。
旦那とは全く違うタイプで、ただただ優しさの固まりという感じの人でした。

 ご飯に食べに行くのも『何食べたい？』と毎回私の意見を聞いてから予約してくれるし、『来たい時に勝手にいつでもおいでー』と家の合鍵をすぐに渡してくれました。

なんだか旦那と全然違うので最初は違和感でしかなかったのですが、私はこんな恋愛も悪くないのかもと日々彼の優しさに甘え続けました。
何度か一緒に寝たこともあるのですが、なんか私は緊張してあまり落ち着いて眠ることが出来なかったので、せっかくもらった合鍵はあまり使うことはありませんでした。
元々友達として仲良かったからよく知ってるし、一緒にいて楽しいのですが、まだ日にちが経っていないせいか私は居心地が良いとはまだ思えませんでした。

旦那と再会

旦那とは家がめっちゃ近所ですが、何故か破局後は一度もばったり出くわすことはありませんでした。
LINEや電話を拒否してるので、連絡があったのかは分かりませんが、何度か家のインターホンを鳴らしてきたことはあり、私は一度も出ませんでした。

私が男友達と付き合いだし2か月ぐらいが経った頃、たまたま家の近くで旦那とばったり会いました。
無視しようかと思いましたが、旦那から声をかけてきて『1時間だけでいいから話をさせて欲しい』と粘られ、私は断れず一緒に近くのカフェに行きました。
そこで旦那からは、別れてからどう思ったとか反省しているからよりを戻したいという話がありました。
私は『今付き合ってる人がいるからもう戻ることは無理』と伝えました。
しかし、旦那は『絶対俺のほうが幸せにできるから戻ってきて欲しい』等と今まで言わなかったような言葉を言ってきました。
私は正直、めちゃくちゃ心が揺れてしまいましたが、今更遅いわ！という気持ちが勝ち、断りました。
『せめてLINEと電話を拒否するのだけはやめて欲しい』と言われ、それだけは解除しその場を去りました。

せこい考えは卒業

旦那と出くわしてから、ずっと私の気持ちはなんかモヤモヤし続けてました。
男友達とは、私がまだ旦那のことを好きなままでもいいからと言ってもらって付き合っていますが、微妙な態度の私に対し、全力で尽くしてくれるのが本当に申し訳ないという気持ちにだんだん変わっていきました。

全てを一部始終話してる友達に『正直に言ったらめっちゃせこいことしてるで！自分がされたら絶対嫌やわ』と正論を言われ、まさにその通りだなと自分のことが嫌になりました。
そして、私は男友達に正直に自分の気持ちを打ち明け、『いつか気持ちが変わるならこのままでもいい』と言ってもらいましたが断り、その日を持って今まで通りの友達へと戻りました。
この男友達は今でも仲良くて今はもう思い出話のようにおもしろおかしくたまに話すこともありますが、あの時は本当に申し訳なかったと今でも思います。

フリー生活

男友達と付き合ってるのに、旦那とちょっと会っただけで揺らいでしまうせこい女を卒業した私はフリー生活を満喫することにしました。

友達とは変わらず飲み歩いてましたが、フリーになったので今まで断っていた合コン等にも参加したりしてみました。

いろんな男性と話したりしましたが、私はやはり旦那とばかり比べてしまって旦那以上の人っていないんちゃうかと思うようになりました。

旦那からは毎日連絡が来ていたし、私も嫌いじゃないからより戻そうかなと何度も考えながら過ごしていました。